Plutarque
肉を食べることは、わずかな快楽のために生き物から光と生命を奪うことである。驚くべきは、人がそれを始めたということだ。
生涯
著述家、デルフォイのアポロン神官(46年頃〜120年頃)。ボイオティアのカイロネイアに生まれた。『対比列伝』と、膨大な論集『モラリア』を著し、その中には、人が動物の肉を食べ始めたことをいぶかる論説『肉食について』がある。
主な著作
著名なギリシア人とローマ人の伝記を、二人ずつ組にして比較したもの。
倫理、宗教、日常生活についての論集。
動物の肉を食べることに反対する二つの論説。
本人の言葉
« なぜあなたがたは、大地があなたがたを養えないなどと、偽りの非難をするのか。 »
Τί καταψεύδεσθε τῆς γῆς ὡς τρέφειν μὴ δυναμένης;
« 最初の人間が、どのような気持ち、どのような心の状態で、口で殺戮に触れ、死んだ動物の肉を唇に運んだのか、私は不思議に思う。 »
ὁ πρῶτος ἄνθρωπος ἥψατο φόνου στόματι καὶ τεθνηκότος ζῴου χείλεσι προσήψατο σαρκὸς
立場
行をクリックすると根拠が表示されますデルフォイのプラトン主義者にして神官であった彼は、至高にして善なる神と摂理を信じる一方で、神的なものは完全な理解の及ばないところにあると考える。
Plutarque, Sur Isis et Osiris ; Sur les délais de la justice divine (Moralia, v. 100)
完全な知識は可知的なものに関わり、それは知性によって、想起(アナムネーシス)を通じて到達される。感覚は現象についての臆見しか与えない。
Plutarque, Questions platoniciennes (Plat. Q. 1001-1002, v. 100)
彼は感覚世界についてアカデメイア派の判断保留を擁護するが、可知的なものの真の認識は可能だと考える。
Plutarque, Contre Colotès (Adv. Col. 1122-1124, v. 100)
プラトン主義者。人間の知性と魂は可知界に由来し、知性は肉体をもつ魂の外にある。
Plutarque, De la vertu morale (441E-442B) ; Questions platoniciennes (1001C) (v. 100)
ストア派に対して、彼は運命と偶然と「われわれの力の及ぶこと」とを区別する。私たちは何をするか、どう生きるかを決められるが、事の成り行きまでは決められない。
Plutarque, Propos de table IX (Quaest. conv., 740C-D) ; De la tranquillité de l'âme (v. 100)
『英雄伝』は人々をその性格と徳によって評価し、『モラリア』は習慣による道徳的進歩を説く。
Plutarque, Vies parallèles ; Comment progresser dans la vertu (Moralia, v. 100)
プラトン主義者。徳とは情念に秩序をもたらす理性であり、その秩序は慣習ではなく、実在する善に由来する。
Plutarque, De la vertu morale (443B-444D) (v. 100)